ストレスによる男性不妊

男性不妊とストレスの関係や、ストレスの多い男性が受けるべき不妊検査について調べました。パートナーと一緒に、ぜひ確認してください。

ストレス過多は男性不妊になりやすい?

人間関係や仕事などで受けるストレスは、心身の不調に直結する要素。男性不妊でとくに問題となるのが、ストレスによるホルモンバランスの異常です。

精神的なストレスを多く抱えると体調が崩れ、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減少。精子の質や性欲が減退し、不妊の原因となることがあるのです。

精子は非常にデリケートなものなので、体だけでなく心の負担もできるだけ取り除いてあげることが重要です。

ストレスを抱えている男性が受けるべき不妊検査

1.精子検査

精子検査とは、精液の量・濃度・精子の形態・運動率・感染症などをチェックする検査。数日の禁欲期間(射精せず精子をためる期間)の後、マスターベーションにて精子を全量採取します。検査は1か月で2回ほど受けるのが望ましいとされており、結果に大きな相違がある場合はさらなる検査を受けます。

2.抗精子抗体検査

抗精子抗体とは、精子を外部からの侵入物と認識し、排除しようとする抗体のこと。精子不動化試験(SIT)やイムノビーズテストによって検査が可能となっています。女性だけでなく男性にも抗精子抗体が認められるケースもあるため、男性でも受けるべき検査。ちなみに抗精子抗体があると、治療を受けない限り自然妊娠は望めません。

3.フーナーテスト

フーナーテストとは、性交後に受ける検査。女性側の検査ですが、調べるのは膣内にある精子の状態となっています。性交を行ってから12時間以内に子宮頚管粘膜を採取し、そこに含まれている精子の運動量などをチェック。この検査により、男性の精子が子宮までたどり着ける力を持っているかどうかが分かります。

心当たりがあるなら不妊検査を検討して

男性不妊の原因はハッキリと解明されてはいませんが、ストレスが精子に多大な影響を与えることは確かです。

直接的な原因ではなかったとしても、間接的に不妊に影響を与えていることもありますし、他の原因がある可能性も否めません。ストレス以外の要因にも心当たりがあるなら、検査と治療内容が充実しているクリニックを選ぶと良いでしょう。

男性不妊の検査・治療が充実している病院リストはこちら

不妊治療を行うことによって考えられるリスク

不妊治療の方法によっては、多胎を発生させてしまう可能性が高くなると言われています。

  • 多胎による母体側のリスク:妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病をはじめとする合併症の発症
  • 多胎による胎児側のリスク:流早産、発育遅延や低出生体重児(2,500g未満)の出生、先天異常、新生児の死亡率の上昇、障害発症の可能性

多胎妊娠にともなう母子のリスクを回避するために、日本産科婦人科学会と日本生殖医学会は、学会員にむけて体外受精における移植胚数を原則1個にするように指示を出しました。これにより、体外受精における多胎妊娠の頻度は減少しています。

高度生殖医療におけるリスク

体外受精・顕微授精といった、体外で行う不妊治療をまとめて高度生殖医療と呼びますが、体外受精には卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、麻酔の合併症、採卵時の卵巣周辺臓器(血管・腸管・膀胱など)損傷といったリスクの可能性があります。また、顕微授精においては低出生体重児の傾向があり、心臓や呼吸器に障害を持つリスク、自閉症や注意欠陥多動性障害のリスクが高いとする報告があがっています。その他、精子凍結に関しては、凍結させた精子を融解する際に精子の運動率が50~80%ほどダウンすることが分かっています。ただし、融解後は再度精子の精製を行い、活発な精子のみを集めて治療に用いています。今のところ、凍結保存をした精子を使って生まれた子どもに先天奇形や発育不良が多くなるといった報告はありません。

男性不妊治療におけるリスク

男性不妊治療「TESE」におけるリスクとして、創部痛、発熱、精巣上体炎、陰嚢内血腫などの合併症が考えられます。予想外の合併症が起きる可能性がゼロとは言えないため、専門クリニックにしっかりと相談をしましょう。不妊治療専門の医療機関で処方されるサプリメント(漢方薬やビタミン剤、ホルモン剤など)を用いた薬物療法の副作用やリスクについては、医師にご確認ください。(2019年2月現在)