男性不妊治療の金額について

男性不妊の治療や検査に必要な金額の目安を、各施術ごとにまとめました。自由診療なのでクリニックごとに金額は異なりますが、これから検査を受ける方はぜひ参考にしてください。

男性不妊治療・検査に必要な金額の目安

精液検査

男性不妊の基本検査である精液検査。精子の数・動き・形態などをチェックするもので、費用の目安は5,000円ほどとなっています。精子数や運動率といった基本項目のみであれば保険適用となり、1回あたり300~1,000円ほどで受けられます。

感染症検査

不妊や院内感染の原因となる感染症をチェックする血液検査。B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIVの4つが主な項目で、セットで受けると5,000~10,000円前後の費用が必要となります。

血液検査とホルモン検査

精液検査で異常が認められた場合、血液検査とホルモン検査を受けます。費用は10,000~20,000円ほど。血中のテストステロン・性腺刺激ホルモン・プロラクチンなどの数値をチェックします。

抗精子抗体検査

血液中の抗精子抗体の有無を調べる検査。精子不動化試験(SIT)またはイムノビーズテスト(IBT)が用いられることが多くなっています。費用の目安は7,000円前後です。

染色体検査

重度の乏精子症や無精子症の場合、血液を採取してリンパ球内の染色体を検査。染色体に異常な変化がないかを確認します。必要な費用は10,000~20,000円程度となっています。

ED治療

ED治療に関する費用はすべて自費診療。主な治療法はED治療薬による薬物療法であり、1錠あたりの価格はバイアグラ1,200円、レビトラ1,750円、シアリス1,750円ほどとなっています。

逆行性射精治療

逆行性射精とは、射精障害の1つ。射精をすると、精液が膀胱へ流れ込んでしまう状態です。日本では、2018年にアモキサピンという薬剤の使用が保険適用となりました。価格の相場は、アモキサピンカプセル10mgで1カプセルあたり6.1円、25mgで12.4円、50㎎で20.3円となっています。

人工授精

洗浄・濃縮した精液を、排卵日に合わせて子宮内に注入する方法。1回あたりの費用は20,000~30,000円となっており、費用的な負担は比較的軽い治療法となっています。

体外受精

採取した卵子と精子をシャーレ上で受精させ、培養後に子宮へ戻す方法。1回あたりの費用は200,000~600,000円ほどと高額です。ただし、国の特定不妊治療に指定されているため、条件を満たすことで助成金を受け取ることができます。

顕微授精

細いガラス針に入れた精子を顕微鏡を見ながら卵子に注入し、人工的に受精させる方法です。費用は1回あたり300,000~800,000円ほどですが、こちらも体外受精と同様に助成金の対象となっています。

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不妊治療を行うことによって考えられるリスク

不妊治療の方法によっては、多胎を発生させてしまう可能性が高くなると言われています。

  • 多胎による母体側のリスク:妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病をはじめとする合併症の発症
  • 多胎による胎児側のリスク:流早産、発育遅延や低出生体重児(2,500g未満)の出生、先天異常、新生児の死亡率の上昇、障害発症の可能性

多胎妊娠にともなう母子のリスクを回避するために、日本産科婦人科学会と日本生殖医学会は、学会員にむけて体外受精における移植胚数を原則1個にするように指示を出しました。これにより、体外受精における多胎妊娠の頻度は減少しています。

高度生殖医療におけるリスク

体外受精・顕微授精といった、体外で行う不妊治療をまとめて高度生殖医療と呼びますが、体外受精には卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、麻酔の合併症、採卵時の卵巣周辺臓器(血管・腸管・膀胱など)損傷といったリスクの可能性があります。また、顕微授精においては低出生体重児の傾向があり、心臓や呼吸器に障害を持つリスク、自閉症や注意欠陥多動性障害のリスクが高いとする報告があがっています。その他、精子凍結に関しては、凍結させた精子を融解する際に精子の運動率が50~80%ほどダウンすることが分かっています。ただし、融解後は再度精子の精製を行い、活発な精子のみを集めて治療に用いています。今のところ、凍結保存をした精子を使って生まれた子どもに先天奇形や発育不良が多くなるといった報告はありません。

男性不妊治療におけるリスク

男性不妊治療「TESE」におけるリスクとして、創部痛、発熱、精巣上体炎、陰嚢内血腫などの合併症が考えられます。予想外の合併症が起きる可能性がゼロとは言えないため、専門クリニックにしっかりと相談をしましょう。不妊治療専門の医療機関で処方されるサプリメント(漢方薬やビタミン剤、ホルモン剤など)を用いた薬物療法の副作用やリスクについては、医師にご確認ください。(2019年2月現在)